生命諸科学とヘルスケア

当事務所は、中国で屈指のライフサイエンス及びヘルスケア分野の専門チームを持っており、製薬、バイオテクノロジー、医療機器及びその他の健康分野において、クライアントに対し全面的なリーガルサービスを提供しています。この分野におけるM&A、製品取引、研究開発、商品発売、ライセンス、プライベート・エクイティ及びベンチャー・キャピタル、キャピタル・マーケッツ、コンプライアンス、独占禁止などの業務を総合的に対応することができます。

当事務所のクライアントには、大手・中堅の製薬会社、革新的な製薬会社、医療機器会社、スペシャリティマーケター、研究機構、医薬品開発業務受託機関(CRO)、病院、業界団体、プライベート・エクイティ、ベンチャー・キャピタルがあり、そのうち、米国、欧州、日本、アジア諸国など世界中の著名企業が多数含まれています。

当事務所は、各分野の専門弁護士を擁し、クライアントのニーズに応じて全事務所の最適な弁護士が各側面をサポートする体制を整えており、大規模事務所の総合力を活かし、ワンストップでソリューションを提供することができます。

受賞歴

  • Healthcare and Life Sciences (PRC Firms): Tier 1
    The Legal 500 Asia Pacific, 2019-2021
  • Healthcare (PRC Firms): Band 2
    Chambers Asia-Pacific, 2019-2021
  • Pharmaceuticals and life sciences: Recommended
    Asialaw Profiles, China, 2021
  • Pharmaceutical, Medical and Biotech M&A Legal Advisor of the Year
    MergerMarket, 2019
  • Healthcare (PRC Firms): Band 3
    Chambers Asia-Pacific, 2017-2018

「当該(方達)チームは、医療・ヘルスケア分野の様々な取引や紛争解決に携わっており、高く評価され、信頼されている。当該事務所(方達)は、医療分野に関して世界各国と中国本土のクライアントに全面的なサービスを提供できる大手事務所の一つであり、そのクライアントには大手製薬会社やバイオテクノロジー企業、プライベート・エクイティ、民間医療法人などが含まれています。」

Chambers Asia-Pacific, 2020

代表的な事例

当事務所は数多くの取引においてリーガルアドバイスを提供しており、代表的な事例として以下があります。

Life Sciences & Healthcare

M&Aと合弁設立
  • マイランを代理し、マイランとアップジョン・ファイザー(ジェネリック・ブランド及びジェネリック部門)との合併、及び新たな世界的な製薬会社の設立についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 億騰医薬を代理し、リリー製薬から抗生物質(CeclorとVanocin)、及び中国蘇州におけるCeclorの製造施設を375百万米ドルで買収する案件についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 薬明康徳を代理し、メイヨー・クリニック(医療、研究、教育の分野で業界をリードしている世界的な非営利団体)との合弁会社の設立についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 中国光大ホールディングスを代理し、Medtronic KL Holdings LLCから中国の大手心血管器機会社である先健科学技術公司の22.4%の株式を126百万米ドルで買収し、香港証券取引所に上場する案件についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 帆医療有限公司(深セン証券取引所の上場企業)を代理し、バイオセンサーズ・インターナショナル(バミューダに設立された医療機器会社)の93.37%株式を59億人民元で買収する案件についてリーガルアドバイスを行いました。
  • バイエルを代理し、滇虹薬業集団を約36億人民元で買収する案件についてリーガルアドバイスを行いました。この取引は、「ビジネスロー」の「Deal of the Year 2015」に選定されます。
  • 中国最大の医薬品開発業務受託機関である薬明康徳によるナスダックからの上場廃止と非公開化についてリーガルアドバイスを行いました。
  • バイエルによるメルクのOTC業務に対する再編における中国国内部分についてリーガルアドバイスを提供しました。
  • 雲鋒基金及びアリババグループを代理し、愛康国賓(中国の大手健康診断チェーン、ナスダック上場企業)の非公開化についてリーガルアドバイスを行いました。
ライセンスと商品化
  • 基石薬業によるPDL―1/TGFβ二重特異性抗体のグローバルライセンスの取得にリーガルアドバイスを行いました。
  • ノバルティスを代理し、輝正医薬(海正薬業の子会社)との成人慢性閉塞性肺疾患(COPD)の3つの製品に関する独占的なマーケティングサービス契約の締結についてリーガルアドバイスを行いました。
  • アストラゼネカを代理し、緑叶製薬集団の「血脂康」カプセル製品の中国本土における独占的なマーケティング権利の取得をサポートしました。
  • アストラゼネカを代理し、康哲薬業に対する「フェロジピン」の中国における独占的商品化権のライセンス(ライセンス料は3億1,000万米ドル)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • アストラゼネカを代理し、三生製薬に対する「バイエッタ」及び「ビデュリオン」(糖尿病治療薬)の中国における独占的商業化権のライセンス(ライセンス料は1億米ドル)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 百済神州を代理し、セルジーン(ナスダック上場会社)との戦略的提携、セルジーンからの中国における経営権及び特定の治療法の独占的商品化権の取得についてリーガルアドバイスを行いました。
キャピタル・マーケッツ
  • 基石薬業(中国大手の革新的なバイオ製薬会社)による香港証券取引所への上場、それによる約24億香港ドルの資金調達についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 中国本土と香港法のカウンセルとして、薬明康徳(中国最大の医薬品開発業務受託機関)によるナスダックからの上場廃止、上海証券取引所への上場(2018年5月、約22億元の資金調達)及び香港証券取引所への上場(2018年12月、10億米ドルの資金調達)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 薬明生物(中国最大の生物製剤サービスプロバイダー)による香港証券取引所への上場(約38億香港ドルの資金調達)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 百済神州による香港証券取引所メインボードへの上場(約9億300万米ドルの資金調達)及びニューヨーク証券取引所への上場(約1億6940万米ドルの資金調達)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 深センマイ医療(世界的な大手医療機器サプライヤー)の深セン証券取引所創業ボードへの上場(同件は同市場の史上最大規模の59億人民元の資金調達でもある)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 康辰薬業を代理し、上海証券取引所への上場(9.74億人民元の資金調達)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 華領医薬(Ⅱ型糖尿病治療のための独創的な新薬を開発する中国の製薬会社)の第 18A章に基づく初の株式公開において、元引受会社を代理しました。
  • テマセクを代理し、Innovent社による香港証券取引所への上場(第 18A章に基づく上場、2018年)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 和美医療、温州康寧病院、Jacobsen Hong Kong、四環薬業、先鋒医薬、碧生源、及び興科蓉医薬の香港証券取引所への上場についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 錦欣生殖を代理し、香港証券取引所メインボードへの上場についてリーガルアドバイスを行いました。
プライベート・エクイティとベンチャー・キャピタル
  • 博裕資本通和毓承等の投資家を代理し、誉衡生物(A株上場会社のハルビン誉衡薬業有限公司の子会社)に対する投資(増資引受後の全株式51%の株式取得)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • PAG及び国風投を代理し、康寧杰瑞社(癌治療バイオ医薬品の開発と商業化を行う会社)に対するAラウンド優先株式の引受(それぞれ34百万米ドル及び25百万米ドル)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 雲鋒基金を代理し、麗珠単抗(A株上場企業の麗珠医薬集団有限公司の子会社)に対する1億4800万米ドルの株式投資についてリーガルアドバイスを行いました。
  • TPGを代理し、復星医薬と共にChindex社(ユナイテッドファミリー病院の親会社)を約4億6,000万米ドルで買収する案件についてリーガルアドバイスを行いました。
  • MBK Partnersによるアジア薬業社(シンガポール証券取引所上場企業)の買収(2 億 5300 万米ドル)についてリーガルアドバイスを行いました。
  • アリババグループ雲鋒基金による、中信21 世紀公司(医薬品データプロバイダー)の54.3%株式買収(代金は約13.3億香港ドル)について法的アドバイスを提供しました。中信21 世紀公司は2014年に「アリババ健康」に社名変更しています。
  • ゴールドマン・サックス及びシンガポール投資公社による愛康国賓(中国の大手健診サービスプロバイダー)に対する約 1 億米ドルの投資について法的アドバイスを提供しました。
  • TPGキャピタルを代理し、OPC(アジアの大手臨床試験グループ)の過半数株式買収についてリーガルアドバイスを行いました。
コンプライアンスと調査対応
  • 政府調査: 大手ライフサイエンス企業を代理し、合弁企業の解散、商業賄賂に関わる代理店との解約、医師会からの教育助成金の回収など様々な紛争関係の案件についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 内部調査: 複数の大手ライフサイエンス企業を代理し、中国国外及び国内における従業員による不正行為の疑い(賄賂行為、販売方法、クロスセリング、会計不正、従業員関連問題等)に関する社内調査を実施しました。
  • コンプライアンス体制の評価及び関連アドバイス:複数の多国籍製薬会社及び医療機器会社に対し、中国の市場監督管理部門による不正競争及び商業贈収賄の行政調査に対応するための、コンプライアンス体制の評価及びアドバイスを提供しました。
  • データプライバシーとサイバーセキュリティ:当事務所にはデータプライバシーとサイバーセキュリティ分野を専門とする経験豊富な弁護士がおり、関連政府規制当局(国家インターネット情報弁公室、工業情報化部、公安部、財政部、中国証券監督管理委員会、国家安全局、国家档案局など)と良い関係を構築しています。当事務所は、数多くのクライアントに対し、この分野のリーガルサービスを提供しており、センシティブな国家機密や個人情報保護関連案件に携わったことがあり、率先して広く認められているこの分野のリーガルサービスのプロトコルを策定しました。
知的財産権
  • アステラス製薬を代理し、競争相手の侵害行為に対する数々の民事訴訟及び行政摘発等アクションを提起しました。
  • ワトソン製薬を代理し、リリー製薬との加工技術に関する特許紛争に携わり、中国最高人民法院による終審判決で勝訴しました。
  • APBIホールディングスを代理し、同社の医薬品特許の有効性について、国家知的財産権局特許不服審査委員会に対する行政訴訟を提起しました。
  • 澳諾中国を代理し、湖北午時薬業有限公司との特許権侵害紛争に関する最高人民法院における再審手続を遂行しました。
  • Novartis AGを代理し、様々なジェネリック医薬品会社との特許紛争を取扱いました。
法的アドバイス
  • 市場参入: Assembly Biosciences渤健生物を代理し、中国における事業運営及び中国市場における新製品の発売についてリーガルアドバイスを行いました。
  • 研究開発・臨床試験基石薬業、葆元医薬、渤健生物、アステラス製薬、Assembly Biosciencesなどの研究開発及び臨床試験活動に対してリーガルアドバイスを行いました。
  • 製品・商業活動ノバルティス、ロシュ、アストラゼネカ、基石薬業、渤健生物、バイエル製薬、カールツァイスなどの製薬会社を代理し、販売許可、製品流通、患者支援プログラム、患者福祉プログラム、製品プロモーション、NGOとの交流など、製薬会社の日常業務に関する法的問題についてアドバイスを行いました。
独占禁止法と競争法

事業者結合届出

  • メルクを代理し、シグマ・アルドリッチを170億米ドルで買収する案件に関して、中国での事業者結合届出についてリーガルアドバイスを行いました。本件は、当時のバイオテクノロジー業界における世界最大級の取引です。
  • セントジュードメディカルを代理し、アボット・ラボラトリーズ社を250億米ドルで買収する案件に関して、中国での事業者結合届出についてリーガルアドバイスを行いました。
  • キヤノンを代理し、株式会社東芝メディカルを383億人民元で買収する案件に関して、中国での事業者結合届出についてリーガルアドバイスを行いました。
  • ノバルティスを代理し、グラクソ・スミスクライン社との世界的な合弁会社(計3社)の設立(企業価値は約200億米ドル)に関して、中国での事業者結合届出についてリーガルアドバイスを行いました。この取引は、当時の医薬品業界における世界最大級の取引です。

 

独占禁止調査

  • メドトロニックを代理し、国家発展改革委員会(NDRC)による医療機器業界に対する最初かつ最大規模の独占禁止法調査に対応しました。
  • ある多国籍製薬会社を代理し、NDRCによる調査に対応しました。
  • 某日本企業を代理し、医療業界における買収案件について商務部により行われた「ガンジャンピング」に関する初の調査に対応しました。
  • また、当事務所は、長年にわたって多国籍企業の契約やビジネス活動に係わる法令遵守等についてアドバイスを提供しており、契約の個別条項(例えば、「両票制」実施後の革新的な販売モデル、地域制限や排他的要件)に関するアドバイスから、ビジネスモデルの競争法上や腐敗防止法上のリスクに関する全面的な分析、各種コンプライアンス研修の実施まで、当事務所の提供できるアドバイスは非常に広範に及びます。